「江戸を西に距る三十里」で始まる中里介山の「大菩薩峠」で有名な大菩薩嶺の山中に私達のヒュッテは今もひっそりと佇んでいます。(皆さん忘れていませんか?)
昭和31年に建設されたので今は人でしたら前期高齢者ですが、人と違い学校・PTA・同窓会・山岳部同窓会によって大切に維持・管理されているので今も現役で快適な山小屋ライフが楽しめる状態を保っています。


今回、ヒュッテの素晴らしさを再認識する為に山岳部同窓会の協力を得て、同窓会運営委員による視察行(2022年10月3日(月)・4日(火))をして参りました。
以下に参加した同窓会運営委員の体験談を掲載いたします。

この記事を読んで、一人でも多くの同窓生や生徒がヒュッテを利用してくれる事を切に願っています。
(大菩薩ヒュッテのURL http://musashi-hutte.com/

 


大菩薩ヒュッテでの2日間、深く御礼申し上げます!
まず、あのヒュッテを建てられたことそのものに驚嘆します。
薪ストーブや階段・ロフト等、思い入れがふんだんに詰まった山小屋。
そこを起点に繰り広げられた大菩薩での2日間、全て―。
どれも素晴らしく「あれも楽しかった、これもまたやりたい」
と次の大菩薩行きを期待しています。

山岳部同窓会の皆さまへ、心より感謝します。


「武蔵の現役中高生も味わえたら良いのに・・・」と殊に思いました。
高2の大菩薩クラス合宿 ―行く前は乗り気で無かったものの、行ってみたら面白く、卒業後何十年経っても話題にできる―
に参加し、今回あらためて愉快極まる体験をできた者として、郷愁ではなく、教育的にも有効だろうという観点からです。

―どれだけ心に刻む体験をできるか―そして
―自分自身が生活する能力・他者と社会参加する能力を身に付けるきっかけとなるか
― ということが実践できる場に、大菩薩ヒュッテはなり得ます。
地球学へ昇華させたい、という提案にも賛同します。


きちんと調べていませんが、ボランティアを単位とすることの是非はともかく「国立公園の森林ボランティア」や「公共」という必修科目と絡めていく方法は見出せるのではないでしょうか。
どう維持していくかを考えると、技術が無く楽しく参加するだけの私達に何ができるかは、時間を掛けて考えたいところです。
しかし少なくとも「大菩薩ヒュッテ」が他の都立中高にはない、特色を実践する拠点として有意義であることは確信しました。



とにかく、大菩薩ヒュッテの次なる参加表明と、山岳部同窓会および
盛り上げるべく参加された同窓会運営委員の皆さまへ重ねて御礼を申し上げます。

同窓会企画広報部 42回J組 木村 友紀