【ご挨拶】小田部 羊一
長生きすると、とんでもないことが起こったりするものです。
昨年、NHKの朝ドラ100作目の記念番組「なつぞら」が放送されました。
アニメーションの世界を描いたものでしたが、なんと主人公は、我がパートナーをヒントにするというものだったのです。
さすが全国放送だけあって、沢山の方にご覧いただけたようです。

そんなせいもあったのか、同窓会の方から、講演会の声がかかってしまいました。
長年、アニメーションの世界に生きてきましたので、ドラマを取っ掛かりに、アニメーションの話や母校武蔵でのお話などをしてみようかと思っています。
よろしくお願いいたします。

<略 歴>
1936年 台湾台北市生まれ
1955年 東京芸術大学美術学部日本画科入学 前田 青邨に師事
1959年 東映動画(株)入社 アニメーターとして出発
劇場長編映画「わんぱく王子の大蛇退治」、「太陽の王子ホルスの大冒険」
「長靴をはいた猫」などでアニメーション原画を担当
「空飛ぶゆうれい船」で初の作画監督を務める
1971年 高畑 勲・宮崎 駿とともに東映動画を辞し「パンダコパンダ」
「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」などでキャラクターデザインと作画監督を務める
1979年 「龍の子太郎」作画監督
1981年 「ジャリン子チエ」作画監督
1985年 開発アドバイザーとして任天堂(株)に入社
「スーパーマリオブラザーズ」のデザイン監修
「ポケットモンスター」のアニメーション監修
2010年 「東京国際アニメフェア」功労賞受賞
2016年 「文化庁メディア芸術祭」功労賞受賞
2019年 NHK連続テレビ小説「なつぞら」アニメーション時代考証
「スイス国立博物館 アルプスの少女ハイジ展」ポスター作成
2020年 「日本アカデミー賞」協会特別賞受賞
現在 一般財団法人日本アニメーション文化財団 評議員
立命館大学客員教授

著書 「小田部羊一 アニメーション画集」(アンドウ)
「「アルプスの少女ハイジ」小田部羊一イラスト画集」(廣済堂出版)
「漫画映画漂流記」(講談社)他

2020年3月1日  都立武蔵高校同窓会運営委員会