「私に自信を与えてくれた3年間」 28回生・B組 田代 忍
私が入学当時の都立武蔵では、多摩地区全域から生徒が集まっていた。鉄道が通っていない武蔵村山市在住の田舎者の私と、中央線沿線在住の級友とでは、女の子に対する言葉遣い等がまったく異なっていて、上手に女の子と話せない私は、少し劣等感を持ち、入学当初のクラスの中では地味な存在だった。ところが、1年の6月の体育祭でスウェーデンリレーの選手に立候補して、本番で俊足を発揮してリレーに優勝し、1年の8月には、サッカー部でFW(右ウイング)のレギュラーポジションをつかむ等、徐々にクラスや部活の中での居場所を持った。そして、2年の体育祭にて応援団長を担当して優勝したり、片思いで終わった恋もしたりと、高校生活を楽しむことができた。サッカー部では、3年で最後のインターハイ予選で4回勝利し、都でベスト16まで勝ち進んだことも含めて、高校時代の経験から得た自信が、今までの人生や今現在の自分を支えていることを実感している。
「ホームカミングデイって何?」 28回生・E組 川尻 明
2015年残暑厳しい夕刻に一本の電話。声の主は武蔵級友女性。前回クラス会から二年経過し「久しぶり」で始まったが、突如「2016年の同窓会は私達28回生のホームカミングデイらしいよ、どうする?」「えっ何のこと?」話が噛み合わない。どうやら同窓会ではホームカミングデイという企画で、例年、卒業40周年同窓生の同期会を行っているらしい。確かに26/27回生のウェブサイトには同期会の様子がアップされている。同窓会事業部より28回生全クラス世話人に連絡をとってほしいとの無理筋要請があったようで、こちらにお鉢が回ってきた。当然、他クラス世話人など誰一人知らない。「何だかなー」と思いながら取り敢えず10月末にクラス会を開催し級友に協力要請。部活繋がりや1年時同級繋がりの紹介を受け、驚くべきことに11月中旬までに全クラス世話人に連絡完了。人の繋がりの大切さを実感しつつ、今年は「同窓会70周年」と重なり、開催場所変更と話はさらに複雑に。今年のホームカミングデイ、乞御期待。
28回生・F組 石橋 義一
1973年、円が360円から変動相場制に移行、金大中誘拐事件やオイルショックでトイレットペーパーの買いだめ騒動があった年、私たちは、桜薫る74郡「都立武蔵高校」に入学した。多摩地域以北から学生が集り、A組からI組の学年9クラス、生徒数410名。自分の好きな私服で通学し、勉学・部活に、修学クラス旅行、クラスごとに3学年が一つになった「むさし祭」を謳歌しつつ、季節は巡った。深夜放送、「蛍雪時代」―受験勉強していたときも今は懐かしい。
素晴らしい恩師と人生の友と出会った武蔵を卒業して40年あまり。現在母校は、中高一貫校となり、校庭の位置もかわり、時の流れを感じさせるが、あの時の「自由な校風」はいきづいていてほしい。「林を出でて、林に入り・・・」武蔵野の自然に恵まれた我らが母校。武蔵で過ごした学生生活は、何にも代えがたい思い出である。皆、幸多かれ。
「 ホームカミングデイを迎えるにあたって」 48回生・E組 小山みち子(旧姓 渡邉)
母校を去ってから早20年という月日が流れ、私たち48回生は今年ホームカミングデイを迎えます。
ある日、1本の電話で私が同窓会幹事になっていたことを知らされました。そういえばそのような記憶があるようなないような…。普段高校時代のことなど思い出すこともない日常から、20年前の決め事により高校時代を振り返る機会を与えてもらいました。
実際、ホームカミングデイというものがあること自体知らなかった私…本当に幹事が務まるのか不安は多々ありますが、他のクラスの幹事の方達と協力し合いながら準備を進めています。
そして6月26日のホームカミングデイに多くの同期が集まり、高校時代の思い出に花を咲かせ、また学生時代にタイムトリップした錯覚に皆が陥るであろうことを想像して先にワクワク感を味合わせてもらっています。
48回生の皆さん!!滅多にないこの機会、参加するしかないですよ!!