同窓会の皆様、生前は陶芸家 髙橋 誠の制作活動を応援してくださいましてありがとうございました。心よりお礼申し上げます。誠のことを少し紹介させていただきます。
誠は1948年大宮に生まれ、武蔵高校ではバレーボール部に所属、自由な校風の中青春を謳歌しました。3年の浪人生活を経て東京芸術大学に入学、大学及び大学院で色絵磁器の人間国宝の藤本能道に師事、卒業後も10年間同師の元で弟子として修業しました。1984年に日本工芸会正会員となり、1986年神奈川県小田原市に築窯、独立、日本中で個展を開催、時には海外の展覧会にも出品し、2013年5月に東京で事故により急死する前日まで制作活動に打ち込みました。
「色絵磁器」の作品を数多く制作、白い磁器にマンガンの黒い線で「骨描き」をし、透明感のある色彩の重なりで鳥や植物をいきいきと描きました。また吾須と呼ばれる絵の具を使用して藍の濃淡で絵付けする染付の作品も多く制作しました。仕事が好き、お酒が好き、人が好き、故郷となった小田原市根府川をこよなく愛し、どこでも多くの友人に恵まれました。応援してくださいました皆様には大変感謝しております。
誠が大好きだった根府川にある自宅をただ今改装中、2016年春には誠の作品を展示するギャラリーをオープン予定です。その時にはご案内申し上げますので相模湾を望み、ミカン畑の広がる美しい根府川にぜひ誠の作品に会いにお越しくださいませ。
会報誌31号の表紙も飾って下さった磁器作家「故 高橋 誠 さん(19回生E組)」の奥様、高橋明子 様よりお便りを頂戴致しました。誠にありがとうございました。
表紙にもありました写真は、高橋 誠 さんの作品「色絵烏瓜に山雀面取壷」です。